百名城1.八王子城
八王子城は対豊臣との闘いの為に築かれた城である。
といっても天守閣も石垣も掘割も馬出しもない山城というより山である。
北条氏照の居館跡が城らしいといえばらしいものである。
この城が東京都で江戸城と並ぶ百名城になっているのはなぜだろう?といつも思う。
本丸・二の丸・三の丸と名付けられてはいても山の中腹にある平地的な場所を命名しているという印象である。
一説では築城途上であったとされているが、敢えて山城に拘ったかもしれない。
真田の庄の城(上田城の前身)のようだと思った。
八王子城が有名なのは天下統一の目前に控えた小田原攻めで攻め落とされたからだろう。
僅か半日で攻め落とされたとされるが、城主の北条氏照が小田原城に詰めていたので無理もない。
見せしめの為もあり妻子、武将・領民の区別なく皆殺しにされたという悲劇は一つポイントだ。
前田利家・上杉景勝・真田昌幸の連合3万5千のに対し守るのは3000しかないのだから、
もし城主の北条氏照が八王子城に居り、守備兵も3万以上いたら「のぼうの城」のように落城はしなかったかもしれないな。
真田幸村の初陣だったり、前田慶次が陣中にいたりというのもポイントの一つかもしれない。
今後発掘作業や調査が進めば印象は変わるかもしれないな。
興味があれば一度行ってみてください。
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